CBRは、障害者とその家族の暮らしをより良いものにし、基本的なニーズを満たし、インクルージョンと参加を確実なものとすることに焦点をあてています。分野の壁を越えたアプローチであるCBRは、保健、教育、生計、社会、エンパワメントといった5項目から構成されています。CBRは、1980年代、障害者が自分の住む地域において、主にそこにある資源を活用しながらリハビリテーションを受けられるようにと発展してきました。
それから25年経ち、90カ国でCBRが実施・確立されるようになり、2004年、国連組織(世界保健機構、国際連合教育科学文化機関、国際労働機関)は、新しいCBRガイドライン作りに協働で取り組み始めました。その目的は、CBRが、生活状況や文化の違いを柔軟に受け入れながら、障害者のリハビリテーション、機会均等、貧困削減、ソーシャル・インクルージョンを推進するために有効な戦略であるということを確実にすることです。
会議は、CBRプログラムの実施、普及、証拠に基づく事例を用いながらの日常的実践の強化を段階的に導いてくれる、この新CBRガイドラインを紹介することを目的としています。また、CBR実施者と政策担当者とのネットワーク作りや知識共有の基盤になることも目標としています。