2011年11月28日にRegional Council会議が開かれ、ネットワークの組み直しの議論が行われました。2009年の発足以来ネットワークの活動は十分とは言えませんでしたが、役員選出が行われ、新しい体制で取り組んでいくことになります。 また、CBRグローバルネットワーク設立の構想に関する意見交換会も開かれましたので合わせて報告します。グローバルネットワークは2012年11月インドでの第一回グローバルCBR会議の成果で設立の予定。
CBRアジア太平洋ネットワークの総会にあたる、Regional Council(RC)会議が2011年11月28日にマニラで開催された。
参加者は24カ国のメンバー中、17カ国の代表とオブザーバーが参加し、日本からはメンバーに登録しているJANNET(日本障害分野連絡会)から上野悦子と河野眞が参加した。
主に決まったことは次のとおり。
パキスタン、バングラデシュ、日本があらかじめ会員からの推薦を受けて、RC会議で誘致のためのプレゼンテーションを行うことになっていた、パキスタンとバングラデシュがプレゼンをせずに降りたため、満場一致で日本開催が決定した。
2015年は、大事な年なので、国内の多くの関係者およびネットワーク関係者との協議により次のようなことからテーマ等を決めていくことになると考えられる。
規約改正は、オンラインで会員の了解を得ているが、改めて総会で承認された。
変更のポイントは、役員構成にサブリージョン毎の代表を選出したこと。それにより今後サブリージョン毎の活動促進の体制が整ったと言えよう。
新役員は次のとおり。
うち障害のある人は3人。
新役員は11月30日に集まり、第二回アジア太平洋CBR会議の閉会式の持ち方、グローバルCBRネットワークへの参加、アクションプランの作成、などについて話し合った。
背景:
もとはWHOが主導していることで、CBRガイドラインの作成には、300団体から、150人ものCBR実践者、障害者、研究者などが集まった。その人的ネットワークを継続させたいという希望があったのを受け、また障害関係で、CBRだけが世界の組織(IDDC、IDA等)に加わっていないことから設立が各地域のネットワークに提案された。
それを受けて、11月27日と28日に意見交換のための会議がマニラにあるWHO西太平洋事務所にて開かれた。
11月27日:
4つの地域のネットワークの代表2名ずつが集まった。
参加したのは、アフリカネットワーク、アジア太平洋ネットワーク、アメリカネットワーク、IDDC(International Disability and Development Consortium:この中にCBR委員会があり実質的にはヨーロッパ地域の代表が多い)。APCD代表。
アジア太平洋から出席したのは、その時点の代表ヌール・ヤスミンと副代表のグーラム・ナビ・ニザマニ。
グローバルネットワークの必要性、ビジョン・ミッションなどの規約の骨格部分が話し合われた。
11月28日:
27日の参加者に加えて、国際NGOや各地域から数名参加した。アジア太平洋から上野も参加することになった。ファシリテーターは、マヤ・トーマス氏とビシュヌ(ネパール、WHOが契約したコンサルタント)。
Globalネットワークへの参加者の考え:
提案された規約案については参加者はほぼ賛同したが、各地域のネットワークと重複しないようにすることが共通した意見であった。
今後の予定:
2つのサブコミティーに分かれて議論を続ける。ひとつは規約担当、もうひとつは活動計画。
6月までに規約案を作成し、11月のインドでのCBRグローバル会議でグローバルネットワークが設立される予定。
マニラにあるソフィテルというホテルを会場に開かれ、63か国から640人が参加した。
ホスト団体は、NCDA(全国障害問題協議会)という政府団体。詳細はJANNETが開催する報告会で紹介する。日程は決まり次第案内する。
以上。
上野悦子