このほどJANNETの優れたボランティアによって『CBR:地域に根ざしたリハビリテーション』の本が翻訳され明石書店より出版されたことはご存知のことと思います。
研究・研修委員会では、この機会にCBRの概念を理解するために出版本をもとにして勉強会を開こうということになりました。これまでCBRに関する多くの資料が出されていますが、CBRをその言葉の歴史、意味から(第1章)〜結論(第12章)に至る包括的に纏められた参考書は少なく、これが翻訳をする動機の一つでもありました。
先ず第1回のCBR勉強会を6月16日(月)18時より2時間、戸山サンライズで開催しましたが、20名の参加者がありました。この日は、所用で名古屋から上京された山崎真由美さんに講師をお願いできました。今後とも講師にはボランティアでお願いする都合から順序よく最初の章から追って始めることはできませんが、第11章、政策、戦略、サービス事業の翻訳を担当された山崎さんは時代とともにCBRは新しいアプローチとして権利条約、ICFなどを取り込みながら普遍化されてどんどん変わってきたが、10年も前にこの原著がCBRの基本的概念を大切にしながら今も尚、新鮮な気持ちで読めること、第11章には多くのヒントが含まれていることを具体的なCBRのプロセスについて語られました。
今後とも翻訳を担当したボランティアを中心にシリーズで勉強会を継続していく予定です。2ヶ月に1回の割合で開催していきますが、次回は8月4日(月)18時からで会場は早稲田奉仕園、担当は第1章〜第4章、田口順子となります。本をお持ちでない方は当日会場にてお求めいただけます。