JANNET 障害分野NGO連絡会

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第2回 CBRと開発 勉強会 報告

茨城県立医療大学
永原久栄

JANNETの優れたボランティアによって「CBR:地域に根ざしたリハビリテーション」の本が翻訳され明石書店から出版されました。この機会に、CBRの概念を理解するために、この翻訳を担当されたボランティアを中心に連続勉強会「CBRと開発」が企画されました。 第1回(6月16日)に引き続き、第2回勉強会が、8月4日(月)18時より2時間、早稲田奉仕園で開催されました。連続勉強会は、最初の章から順序どおりに進める方法をとっていませんが、この第2回は、第1章〜第4章翻訳を担当された田口順子JANNET研究研修委員を講師に、勉強会の導入部分のテーマ(CBR序論、CBRとは何か、CBRの変遷、さらには、ICFの基本理念等)を確認した内容でした。雷のとどろく天候でしたが、21名の参加者で開催されました。著者マルコム・ピートさんのその後の活動や、カナダクィーンズ大学のCBR国際活動の経過、内容、教育プログラム開発についても紹介がありました。田口講師や参加者のさまざまなCBR実践体験を織り交ぜて、問題と課題、ヒントについて話し合われました。

この本が出版されてから10年経った現在も、紛争や災害による貧困や障害の問題は増えており、途上国のみでなく日本においても貧困や格差の問題が増えていることも語られ、「CBRは目的でなくプロセスであること」を確認しました。次回のテーマが楽しみです。

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