―アジア太平洋地域の障害がある人たちとの30年を礎に、新たな10年のJANNETを―
私たち「障害分野NGO連絡会(JANNET)」は、1993年12月に設立しました。JANNETは、アジア太平洋およびその他の地域において障害分野の国際協力を行っている民間の市民社会組織(CSO, NGO) のネットワークです。
この30年間、JANNETには、障害分野でプロジェクト協力を実施している団体、難民支援や保健分野から障害に関心を向けてきた団体、国際研修実施機関、国際交流を行う団体などが加盟しており、多様な活動・ネットワークを通じて「誰ひとり取り残さないインクルーシブ社会の実現」を目指し、それぞれの経験と専門性を共有する機会を設けてきました。
途上国をはじめ世界の障害分野で、これまで先駆的な役割を担ってきたのは民間組織です。アジア太平洋地域のみならず、地球規模で障害のある人々の状況を良くしようと活動してきた民間組織の取り組みを支援することは、実際的で効果的なことです。国連の「障害者権利条約」をはじめ「アジア太平洋障害者の権利を実現するためのインチョン戦略」「持続可能な開発目標(SDGs)」の実施と達成を見据え、日本のCSO, NGOによる活動は、各国の人たちと対等なパートナーとしての共生・共存を目指して進められています。
現在JANNETでは、「JANNET中期計画(2021-2025)」を策定し、「障害がある人も誰も取り残さないインクルーシブ社会の実現」を理念として、「日本の民間団体による障害分野の国際協力を一層推進させる」ことを目標に、3つの成果を明示し、それらを評価する指標を掲げ、その達成をめざす活動を企画・実施しています。
この度、JANNET設立30周年を迎えるにあたり、障害インクルーシブ社会の形成に向けて、これまでのアジア太平洋地域の障害がある人たちとの30年を礎に、これからの新たな10年のJANNETの構築を考えるため、今まで共に歩んでいただいた皆様の他、これから更に協力していきたいと考える関係各位の皆様をお招きし、JANNET設立30周年記念大会を開催することといたしました。
これまでのJANNETを知っていただくと共に、これからのJANNETが歩んでいく方向が示されるような大会にしたいと考えています。皆様と共に、障害分野の国際協力について幅広く学び、これからを考えていくきっかけになれば幸いです。
皆様のご参加をお待ちしております。
*プログラムの内容に変更がある場合がございます。ご了承ください。
13:00-13:10 開会挨拶 清水 直治(障害分野NGO連絡会 会長 / 認定NPO法人日本ポーテージ協会 会長) 13:10-14:00 基調講演 「アジア太平洋地域の国際協力について―これまでとこれから―」 本年6月に改訂された開発協力大綱を踏まえての視点 講師:山形辰史氏(元アジア経済研究所研究員、現,立命館アジア太平洋大学教授) 座長:上野悦子氏(前JANNET事務局長) 14:00-14:30 質疑応答 14:30-14:50 休憩(ティーブレーク、ポスター閲覧) 14:50-15:50 シンポジウム 「アジア太平洋地域の障がいがある人たちとのこれまでの30年、これからについて」 シンポジスト:長田こずえ氏(名古屋学院大学国際文化学部教授) 磯野博氏(静岡福祉医療専門学校教員) 指定発言 他 コーディネーター:清水香子氏(公益財団法人アジア保健研修所 事務局長) 15:50-16:00 閉会挨拶 野際 紗綾子(JANNET30周年記念大会準備委員会 委員長/ 難民を助ける会[AAR Japan]支援事業部マネージャー) 16:30-18:30 レセプション(記念パーティー)※戸山サンライズ 大研修室にて
1963年,岩手県生まれ.1986年,慶應義塾大学経済学部卒業.2000年,米国University of Rochesterより博士号取得(経済学).日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員,バングラデシュ開発研究所客員研究員などを経て,現在,立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部教授.元・国際開発学会会長.2013年度国際開発研究・大来賞受賞(森壮也氏との共著に対して).
著書 森壮也・山形辰史『障害と開発の実証分析:社会モデルの観点から』勁草書房,2013年.黒崎卓・山形辰史『開発経済学:貧困削減へのアプローチ』(増補改訂版)日本評論社,2017年.紀谷昌彦・山形辰史『私たちが国際協力する理由:人道と国益の向こう側』日本評論社,2019年、山形辰史『入門 開発経済学:グローバルな貧困削減と途上国が起こすイノベーション』中公新書、2023年ほか。
名古屋学院大学 国際文化学部 教授
*前国連ユネスコ パキスタン所長
*元国連ニューヨーク本部、国連ESCAP、国連東チモール、国連ESCWAベイルート 事務所、ILOなど様々なフィールド勤務合計30年のベテラン‐専門は途上国の開発。
*国連時代は、国連ESCWA、ESCAPで障害者問題を担当する、 ESCAPの第2次アジア太平洋障害者の10年や障害者の権利条約採択に携わる。
*米国 Johns Hopkins University 国際問題研究スクール 卒業
61歳。
日本福祉大学卒業後、板橋区社会福祉協議会、宇治明星園特別養護老人ホームを経て静岡福祉医療専門学校に赴任。同校在職中、東洋大学大学院修士課程修了、龍谷大学大学院博士後期課程満期退学。視覚障害1級の障害当事者として、日本障害者協議会、大阪障害者センター、日本医療総合研究所などで研究・運動に従事する。
専門は障害者の貧困と所得保障など。
以下のサイトにてお申し込みください。入金方法もこちらに記載しております。
定員になり次第、締め切りとさせていただきますので、ご了承ください。
お名前、ご所属、ご住所を明記の上、手話通訳、要約筆記、点字資料など必要があれば申し込み時にお知らせください。 参加登録された方へZoomのURLをお送りいたします。
※ご提供いただいた個人情報は、日本障害者リハビリテーション協会の個人情報保護方針に従い、厳重に管理いたします。また、この情報に基づき、このシンポジウム、講習会等のイベントの開催案内、書籍のご案内その他当協会が有益であると判断する情報をご案内させていただくことがあります。ご案内を希望されない場合はその旨お知らせください。