認定NPO法人 難民を助ける会
小川 祐子
難民を助ける会は3月23日、地雷・不発弾の被害に遭いながらそれを乗り越えて来た障害者5名をアジア・アフリカ3カ国から招き、地雷問題について彼らと直接語り合い、問題をより身近に感じてもらうイベントを開催しました。
イベントは2部構成とし、第1部では、自身も地雷被害者であり、地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)大使/ウガンダ地雷生存者協会代表のマーガレット・アレク・オレク氏が、自らの体験を語りました。彼女は地雷で右足を失い、その困難を乗り越えてきた経験を、世界各地で語り続けています。また地雷被害者同士が支え合う活動も推進し、多くの被害者を勇気付けてきました。地雷被害に遭ってそれまでの生活を失い、世の中を恨むほど辛い思いも味わった彼女は、生きていれば再び希望は持てるのだと語りました。地雷のない世界を作るという希望は困難ではあるが必ず実現できる、という力強い言葉が印象的でした。
第2部では、カンボジア、ラオスからの招聘者も加わり、参加者と語り合いました。招聘者の中には当会が支援する職業訓練校の卒業生もおり、自身の努力で生計を立てられるようになったことで、再び人生に希望を持てるようになったことなど体験が語られました。参加者からは、地雷被害者の声を初めて直接聞き衝撃を受けた、彼らが力強く生きていこうとしている姿勢に励まされた、といった声が多く聞かれました。また、今後自分に出来ることを考えたいという声もあり、招聘者の生の声には、聞く者を引き込み、行動を促す力があると改めて感じました。平日の昼間という時間帯でありながら、約45名もの参加を得、大変充実した会となりました。
当会では今後も、活動報告会はじめ、日本国内の方々に当会の活動状況や当会が取組む数々の問題についてお伝えする機会を積極的に設けていきたいと考えております。