日本点字図書館
田中徹二
6点式点字の考案者ルイ・ブライユの生誕200年に因んで、世界盲人連合(WBU:World Blind Union)では、休眠状態にあった世界点字協議会(WBC:World Braille Council)を復活させ、強化することになった。全インド盲人連合のコール常務理事を責任者に、WBUの6ブロックから一人の代表、学識経験者を加えて13人で企画委員会を構成、2009年から2012年までの行動計画を立てた。
まず今年度は1万2千ドルをかけて、世界の点字資料のデータバンクを構築することと、11月5、6の両日、マドリッドで企画委員会を開き、来年からの具体的な行動計画を立てる。WBUのアジア太平洋地域協議会では、WBCの企画委員を日本から推薦することになり、6月6、7の両日、京都で開かれた日本点字委員会(BAJ:Braille Authority of Japan)総会の席上、WBC への協力が提案され、事業計画に加えられることになった。アジア太平洋地域では、オーストラリア、ニュージーランドなど英語圏では英語点字の検討が、他のブロックと横断的に検討されることになっているので、先進国として日本がWBCに協力しなければならない立場にある。