JANNET 障害分野NGO連絡会

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会員/関連団体からの報告・発信

■DANIDAによる視覚障害分野の能力開発プロジェクト評価会議

世界盲人連合アジア太平洋地域協議会
田畑美智子

デンマーク盲人協会を通じたデンマーク政府援助機関DANIDAによる能力開発プロジェクトが間もなく4年の期間を終了しますが、5月のラオスに引き続き、9月16日から18日にもう1つの対象国であるモンゴルで、プロジェクト関連のワークショップが開催されました。年初にはこの内容を踏まえてプロジェクトの延長申請をすることになります。また、プロジェクトは、両国の視覚障害者団体と女性委員会の結成など国レベルでの組織強化に加え、世界盲人連合アジア太平洋地域協議会(WBUAP)の能力開発も目的の一部となっており、ワークショップにもラオス・ベトナム・モンゴルの参加者だけでなく、WBUAP政策委員会メンバーが多数参加しました。

3年半の間にラオス盲人協会は正式に団体登録が完了し、モンゴル盲人連合は地方に多くの支部が立ち上がりましたが、両国とも女性部門の組織強化など今後への課題も浮き彫りになりました。小規模プロジェクトの枠組みで、モンゴルの地方支部の中には、役所内に点字図書館を作り地域社会への統合を進め、利用者で起業するような好事例もあり、他方、ラオスではメディアを動員して「白杖の日」の大きなイベントが成功裏に終わり、こうした事例をWBUAPなどの広域組織の枠組みで他国に展開する重要性を改めて感じました。何より、5月のラオスに続きモンゴルでこうした会議を開催することで、両国とWBUAPとの距離が縮まり、相互の関心が高まったことが大きいと思います。

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