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第10回国際ポーテージ会議マニラで開催
         
日本ポーテージ協会会長  山口 薫 

 2004年11月9日(火)から12日(金)まで、フィリピンの首都マニラのパビリオン・ホテルを会場に、第10回国際ポーテージ会議(IPC)が開催されました。
 IPCは隔年開催ですので、1986年英国ウィンチェスターで第1回が開かれてから20年が経過したことになりますが、今度のフィリピンのIPCは、これまでの9回のどのIPCより豪華な会でした。これは、大会会長のフィリピンポーテージ協会会長テレシタ・インシオン博士(20年前日本知的障害福祉連盟の研修に1年間参加し私たちが指導した人)が、マニラ教育局の特殊教育部門の総力を挙げて協力し、市会議員のアン氏が資金面で絶大の支援をしてくださったことによるものです。
  参加者も400名を超えましたが、残念だったのは欧米からの参加者が少なかったことで、米国は国際ポーテージ協会会長のシェアラーアラバマ大学教授とサンフランシスコの大学教授の2人、英国も国際ポーテージ協会理事のモーリー・ホワイトさん1人(アイルランドから1人)、日本の20名の参加者を除くとアジアからの参加者を加えても20名足らずで後はフィリピン各地からの参加者でした。
 その代わり、日本は大活躍で、全体会で私が「アジアにおけるポーテージ早期療育の発展(共同研究)」、西永堅が「母親の自己受容過程(共同研究)」、分科会で清水直治が「グループ指導プログラム日本版作成(共同研究)」を報告、土橋とも子常務理事が「カントリー・レポート」を行いました。
 中国から張寧生、孟長寿のお二人が日本の援助で参加し、理事会で、12月に中国ポーテージ協会が発足した時点で国際ポーテージ協会に加盟が認められることになったことは大きな出来事でした。
 次回第11回は2006年秋にアメリカ合衆国フロリダ州タンパで開催されることが決まりました。

会議場外観 会の一場面