JANNET 障害分野NGO連絡会

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会議参加報告

アジア太平洋地域準備会合(2013年5月15日、16日、バンコク)に参加して

CBRアジア太平洋ネットワーク 副会長 上野悦子

「さらなる前進へ」という2015年とそれ以降の障害がインクルーシブな開発課題に関する、アジア太平洋地域コンサルテーション会合が2013年5月15日、16日にバンコクで開かれた。主催はタイ政府、協力はオーストラリア政府、国連アジア太平洋経済社会委員会(ECAP)、アジア太平洋障害者センター(APCD)である。会場はESCAP国際会議場。

この会合の目的は、9月23日に国連本部(ニューヨーク)で開かれる、ミレニアム開発目標(MDGs)後の開発の枠ぐ組みに関する政府間ハイレベル会合(HLMDD)への提出文書にアジア太平洋地域の視点を盛り込んでもらうための成果文書を採択することであった。

この会合には87の政府代表(23の国と地域)の他、28のCSO(障害者団体、NGOなど市民社会組織)から50人が参加した。CBRアジア太平洋ネットワークから、会長のグーラム・ナビ・ニザマニが出席し、他に二人の副会長であるインドのトゥリカ・ダスと筆者が参加した。
また、CBRAPネットワークの事務局である、APCDから所長の二宮アキイエ氏、ジェネラル・マネジャーの佐野竜平氏がAPCD代表として参加した。

会合の第一日目は、2015年以降の開発の枠組みへのプロセスについて、9月23日の国連HLMDDにて共同議長を務める予定の、フィリピンの政府代表が基調講演を行った。続いて3つのパネルディスカッション(障害インクルーシブ開発と権利条約実施に関する好事例と課題、CSOや民間セクターの役割など議論された。

ハイライトは最終日にバンコクビジョン(のちにバンコクコンセンサスと呼ばれる)を採択したことである。その過程において、CSOも意見を述べることが認められた。CBR APネットワークからは、CBID(コミュニティにおけるインクルーシブ開発)の推進が盛り込まれるよう、グーラム会長、2人の副会長および事務局であるAPCDがチームとなって働き掛け、文書に加えることができた。

今後成果文書である、バンコクコンセンサスは9月23日のハイレベル政府間会合の成果文書のドラフトに持ち込まれる。

一連の関連文書のURL: http://www.normanet.ne.jp/~jannet/mdgs/index.html

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